ひとくくりにされがちな『宗教』と『スピリチュアル』ですが、みなさんはこの二つの違いについて明確に説明することはできますか?
意外と知られていないこの『宗教』と『スピリチュアル』の違いについて解説していきます。
宗教とスピリチュアルの違いとは?
宗教の特徴
宗教とはどのような意味を持つのでしょうか。宗教という漢字からその本質的な意味を理解することが出来ます。
宗教のそれぞれの漢字に注目してみると、『宗』=中心となる大事なもの、『教』=教える、という意味を持ちます。
つまり宗教とは元々一つの思想を人々に教えていくという意味がありました。また、現在様々な宗教があるので一概には言えませんが、宗教には一つの重要なポイントがあります。
それは宗教には『絶対的な存在がいる』ということです。神の存在が大きく、人間はその神に仕えなければなりません。
スピリチュアルの特徴
一方、スピリチュアルには『一つの思想』や『絶対的な存在』はありません。
例えば宗教では、聖典や聖書などのように教えがまとめてあることは一般的ですが、スピリチュアルではそのようなことはありません。
そのため、宗教に比べて一つの考え方に固執してしまうことが少なく、『信者』と呼ばれるような存在はほとんどいません。
スピリチュアルは『神』『天使』『宇宙』などの言葉が出てくることはありますが、宗教とは意味合いが全く異なってきます。
スピリチュアルにおける『神』や『天使』は、人間と共生しており、いつもその力で人間を助けてくれるものであると考えられています。
つまり、神や天使の力が絶対的なのではなく、神や天使の力を人間が活用できるかどうか、という考え方になってきます。
宗教とスピリチュアルの似ている部分とは?
宗教とスピリチュアルとは根本的に異なっているので似ている部分はほとんどありませんが、どちらも様々な考え方や組織が存在するので一概に全く異なるとは言えません。
例えば、スピリチュアルを妄信的に信じてしまうような『信者』に近い人が存在することもあります。『聖書』のようなものが存在していないにも関わらず、どうしてそのような人が生まれるのでしょうか。
それは私たちの『依存心』が働いているからです。人は不安になると何かに頼りたくなります。その心の拠り所をスピリチュアルにしている人がいるためです。
逆に最近は宗教に所属していても『信者』でない人も多く存在します。以前よりもスピリチュアルも宗教も多様化してきているため、似たような存在だと思われる傾向にあるのでしょう。
まとめ
『宗教』と『スピリチュアル』についてまとめてみましたが、いかがだったでしょうか。
現代の多様化している社会では『宗教』も『スピリチュアル』も一概に今回説明したことにすべて当てはまるわけではありませんが、大きな違いを理解していただけることは出来ましたでしょうか。
それぞれの違いを意識に入れておくことで、今後二つの世界観をしっかりと理解することに繋がるように思います。