スピリチュアルにおいて「シンクロニシティ」という言葉があります。この言葉の元はスイスの心理学者、精神科医であるユングが提唱した概念で、日本では「共時性」「同時性」「同時発生」と訳される言葉です。

虫の知らせのようなもので、因果関係がない2つの現象が類似性と近接性を持つこと。難しいですが、「意味のある偶然もこの言葉が表す現象と言われています。

では、スピリチュアル的な「偶然」とは一体なんでしょう?また、「必然」とはどう違うのでしょうか?

スピリチュアルで言う偶然って?必然とはどうして起こるのか

そもそも、スピリチュアル的に言う「偶然」「必然」の定義は、実は説によってさまざまな考え方があるものです。

例えば、「人間はあらかじめ決められた道筋をたどるように決められていて、おおむねそれの通りに人生を歩む」という説。

スピリチュアル 偶然 必然

この説においては、ターニングポイントにたどり着くように「何かしらの大きな力」が時間を調整したり、たどり着くためのヒントを出してくれる、シンクロニシティを起こして進むべき道を修正してくれている、と言います。

この大きな力は霊的にいえば「守護神」だったり、スピリチュアル的に言えば「宇宙エネルギー」だったり、また科学的に言えば「潜在意識」と呼んだりもします。

この場合、「この世に偶然は存在せず、すべては必然であり、物事は意味があって起きている」、と言います。「神様が決めた運命」などという表現はこれに近い気がしますね。

逆に「偶然はただの偶然だけれど、必然は偶然の要素を含んでいる」という考え方

この考え方ではターニングポイントとまではいかない偶然(人生の歩みには何ら影響の内容な些細なこと)までも、「大きな力」が働いているとは限らないということ。

前述の考え方ですと、例えば遅刻したこと(結果大事故に遭うだとか、そういう大きな結果には結びつかない)にまで必然性を結び付けてしまったりしてしまいがちですが、いわゆる「大きな力」もそこまで暇ではありません、という話になります。

「この世全ての現象は網目のようにつながっている」ということとは矛盾していると思いがちですが、それは事の善悪の話。自分にとって必要な事柄は誰かにとっても必要な事柄かもしれません。そんな偶然が合わさって必然を引き寄せる、必然に発展させる、ということです。

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頭の中で「叶えたいこと」をイメージし、潜在意識をポジティブな方向へ持っていきゴールを引き寄せる…「引き寄せの法則」として近年話題になっていたかと思います。

人は見たいものしか見ないので、脳に目標をイメージしてそこへ潜在意識が手探りで辿っていくようなイメージです。なかなか簡単なようで難しい話ですね。

まとめ

「偶然」も「必然」もその捉え方次第で形が変わります。結局のところどう考えるかは人次第とも言えるのでしょう。

ポジティブな意識はポジティブなことを、ネガティブな意識はネガティブな事柄を引き寄せると言いますから、そんな偶然が積もり積もって必然になるならばポジティブな意識を持っていたいものです。

また、「シンクロニシティ」には「全く関係のない心と物が共振する」ことも指します。普段無意識なだけで、もしかしたらどこかしらにメッセージは隠れているのかもしれません。

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