あなたは神を信じますか?と尋ねると、何の宗教かと構えてしまう人もいるかもしれません。
信仰している宗教があるにせよ、無宗教者であっても、神という存在はスピリチュアルに見てみると単純に信仰の対象であるとは言えなくなってくるのです。
どの神を信じるとか、そういった宗教に関するお話は今回は脇に置かせていただいて、神という抽象的な存在はスピリチュアルな観点で見るとどういった意味合いをもつ存在なのか?
そちらについて迫ってみたいと思います。
スピリチュアルな目線で考える、神の存在について
まずはじめに、スピリチュアルにおける「神」とは、いわゆる宗教で信仰の対象となっている神のことではありません。宗教ごとに信じる神は異なりますし、スピリチュアルにおいては別の見解を持っています。
スピリチュアルにおいて、神とは「自然霊」を意味します。この世には目には見えない、肉体を持たぬ存在がいる、という方がいます。自然霊もその一種類ということでしょう。
目に見えぬ存在ですから、こんな姿をとっている、具体的にはこういった存在だと言語化するのは難しそうですね。見えないけれど、感じられる。それがスピリチュアルにおける自然霊、つまり神であると言えるでしょう。
神様がいるのならどうして困っている自分を助けてくれないんだ!と怒る方がいます。スピリチュアルにおいて、神は前述のような存在です。しかしその存在はどういった役割を担っているのか、と言われると、少し勝手が変わってきます。
スピリチュアルな神の存在について
私たちに「気づき」を与える存在である、と言われています。つまり、神様が私たちを苦難から救うために手をさしのべてくれるのではなく、私たちが苦難を克服するための気づきを与えてくれる、と言うのです。
自分を救えるのは自分自身である。そこに気づくまでの道のりを、そっと背中を押してくれる。
スピリチュアルにおける神様というのは私たちが自立するための手助けをしてくれる存在であると言えるのかもしれませんね。
まとめ
人が神様という見えない存在にすがるときは、何かしらの解決方法を求めているためと言われています。苦しいとき、辛いとき、うまくいかないとき……そういったときに「神頼み」をした経験は、少なくないと思います。
しかし、神頼みだけでは万事うまくいくわけではないことも、わかっているかと思います。私たちが前を向いて進むための、心のよりどころ。神様という存在はそのためにあるのだと考えると、また捉え方も変わってくるのではないでしょうか。